SPECIAL

2期放送終了記念
山本貴之監督、カルロ・ゼン先生インタビュー

監督 山本貴之


・第2期の放送を終えた今、率直なお気持ちをお聞かせください。


まずは、ここまで『幼女戦記Ⅱ』を見届けてくださった皆さんに、心から感謝申し上げます。 第1期や劇場版から引き継いだこともあって不安もありましたが、無事に皆さんへ届けられたことへの安堵と、「やり切った」という達成感を今は感じています。


・特にこだわり抜いたシーンや表現の挑戦、演出上のポイントがあれば教えてください。


メリハリをきっちり付けることを意識しました。二期では特に会話劇が多く、内容も難しいところも多くなってしまいました。ただの会話劇で終わらせるのではなく映像的に面白さは残しつつ会話の内容に集中できるバランスを常に探っていました。2話のゼートゥーアの演説シーンや11話のターニャとルーデルドルフのシーンなどは色や舞台で見せて、逆に6話のような話数にはぎゅっとアクションシーンを詰め込んで構成しました。


・第2期の後半はよりシリアスな展開となっていきますが、物語の描き方で意識していたことはありますか?


前述の通り映像的にメリハリを特に意識していましたが、12本通しての話のテンションでもメリハリを意識しました。中盤まではターニャの表情芝居やふざけた食事パートなどゆるいシーンを入れることで、あえて幼女戦記っぽくないコミカルなシーンを多くしました。ロリヤやシューゲルなど周囲の変態さんに振り回されるターニャを見て油断してるうちに、ラストの急転直下の展開に絶望してくれたらうれしいなと思っています。


・『幼女戦記』ファンに向けて、メッセージをお願いいたします。


ここまで『幼女戦記』を応援してくださって、本当にありがとうございます。 第1期から見続けてくださった方、劇場版を経て第2期を待ってくださった方、そして第2期から作品に触れてくださった方、皆さんに感謝しています。 第2期では戦争の渦中にいる国・人間がそれぞれの正義・信念をもち、ときには利己的に行動しています。それぞれが良かれと思った発言や行動なのに、それがいびつに絡んでさらに世界が不幸になっていく様というのを今回描けたと思います。様々なキャラクターの視点で見ることでこの戦争の見え方も変わってくると思いますので、何度でも見返して色んな視点でこの物語を楽しんでいただければと思います。



原作 カルロ・ゼン


・第2期の放送を終えた今、率直なお気持ちをお聞かせください。


放送後の反応をワクワクしながら待つのが、当たり前になっていただけに、少し、寂しくもあります。 同時に、楽しんで頂けたのだろうなとわかって、ホッとしています。 戦記や架空の歴史として『構造』の楽しさに走りがちな自分の癖を 映像のエンタメとして昇華するという難題を制作陣に背負わせてしまっただけに、 ここまで、大勢の方に楽しんで頂けたと分かり、感無量です。 アニメは、アニメ。小説は小説。違う媒体にはそれぞれ長短があり、とても難しい作業をお願いしてしまったと自覚しています。 一期の時もそうでしたが、今回も、大勢の方にお助け頂きました。 本当に素晴らしいお仕事をしてくださった制作陣への感謝をまず申し上げさせてください。 そして、温かくお待ちいただいた皆様にも! ありがとう! そう叫びたい気持ちでいっぱいです。


・原作者として「このシーンの映像化は素晴らしかった」「アニメならではの表現に唸らされた」と感じたシーン等があれば教えてください。


やはり、11話が自分の中ではお気に入りです。 責任と友情との間で、背負うものの重さに食いしばって世界にくそくらえと立ち向かう決意。 イケオジって、最高ですよね。 最初、「イケオジって最高ですよね」とだけ書こうかと迷ったくらいです。


・第2期で描かれた展開について、原作者の視点からの⾒どころや、物語の背景に込めた想いがあればお聞かせください。


本作はフィクションかつエンタメですが、中間管理職が食いしばる美しさ、普通の個人からなるはずの組織が何故か変な方向に転がっていく様などを、お楽しみいただけたのであれば幸いです。 願わくば「こいつら、馬鹿だったんだなぁ」と作中のドタバタを我々の世界では人類が乗り越えた愚かさとして笑い飛ばせる日々がありますように!


・幼⼥戦記ファンに向けて、メッセージをお願いいたします。


数多の感想をありがとうございます。本当に、ありがとうございます。 正直に言えば、何年待たせたかな……というだけに、お待ちいただけた皆様の声があればこそでした。 本当にありがとうございます。 新刊をお待たせするところも多く、編集部の編集さんの視線があれだったり、読者のコメントに申し訳なくなるなどいろいろあるのですが なんとか、きちんと完結させたいと願うところであり、きちんと頑張ってまいります。